戦国の雄――織田信長が逆臣の手にかかり倒れて、はや八年。
天下統一は浪速の猿面冠者―豊臣秀吉の手でなされようとしていた。
――ただし、唯一関東をのぞいては。平和の世には馴染まぬ野武士たち、織田、豊臣に抵抗して追われた一揆衆、侍の支配を嫌い流れ込んだ公界の民達。
いまだ荒夷の気風を残す関東平野こそ、かれらの牙城であった。
ところが、その関東を瞬く間に手中に収めるものがいた――黒甲冑身を包んだ武装集団“関東髑髏党”の首魁、自らを“天魔王”と名乗る仮面の魔神である。
関東の大平野に忽然とそびえる漆黒の城こそ、彼らの拠城――“髑髏城”であった。
天下統一を狙う秀吉の最後にして最大の敵となった天魔王。
風雲急を告げる関東平野。
奇しき縁にあやつられ、時代の裂け目に現れた名も無き七人の戦いが、今始まる。









